4スタンス理論を聞いたことはあるでしょうか?
4スタンス理論とは、人の骨格の特性から、人の身体の使い方は4つの種類に分かれ、それぞれが自分のタイプにあったカラダの使い方を持っているという理論です。その特性にあった身体の動かし方をすれば、効率よく最大限のパフォーマンスを引き出すことができるといいます。
このことから、4スタンス理論を理解し活用すれば、パーソナルトレーニングを受ける場合にも、自分にあった効率の良いトレーニングを行うことができるのです。
そこで今回は、4スタンス理論とこの理論を活用するための3/5理論について解説いたします。この記事を読むことで、4スタンス理論がどのような理論なのかということが理解でき、効率よく体を動かす方法が理解できますので、ぜひ最後までお読みください。
この記事の目次
4スタンス理論とは
4スタンス理論とは、2010年度のJOC強化スタッフで、スポーツ整体「広戸道場」主宰の廣戸聡一氏が生み出した理論です。この理論は、人間が自然な状態で立ちったときに、足裏のどのポイントを中心にバランスをとっているかということに由来しています。
このそれぞれが持つパターンは先天的なものであり、血液型と同じようなもの。立ちったり座ったりといった単純な動作パターンでも順序が違うといった、『身体の使い方が違う』ということですので、それが良いとか悪いというような優劣があるわけではありません。
あくまでもスタンスがどこにあるのかということから、その特性からどのような身体動作がパフォーマンス向上につながるのかがわかる内容となっています。
4つのタイプについて
4つのタイプについて具体的に解説します。このタイプは足の裏の重心位置で判断するのですが、次の3つの特性からどのタイプになるかを判断します。
前後の重心位置
まずAとBの判断についてですが、バランスの中心が土踏まずの前寄りか後ろ寄りかで分けられます。衷心よりつま先寄りであればA、かかと寄りであればBということになります。
左右の重心位置
次に1と2の判断についてですが、バランスの中心が人差し指とアキレス腱つけねとの直線軸に側でバランスをとっているか、薬指とアキレス腱との直線軸を中心にバランスを取っているかで分けられます。内側が1となり外側が2となります。
クロスタイプかパラレルタイプか
4スタンス理論では、前後のバランス位置と左右のバランス位置という要素の他に、体幹に対して体を斜めに使うクロスタイプと、体幹がブレないように左側と右側を出し入れして使うパラレルタイプがあります。
身体の軸を作る5ポイントから有効ポイントを活用する
4スタンスの内、自分のスタンスがわかったとしても、それをどのように利用したらいいかは、この時点ではまだわかりません。
次に確認したいのはタイプ別の3/5ポイントと呼ばれる身体の部位を知ることです。
身体がもっとも安定するのは、首の付け根・みぞおち・股関節・ひざ・足底の5ポイントが垂直に揃ったときです。ですがこの5ポイントが揃った状態だと身体は動きませんよね。実はこの5ポイントのうち3ポイントを軸の起点とし、残りの2ポイントを積極的に可動させることで、高いパフォーマンスを引き出すことができるのです。
A1タイプ | みぞおち(前面)・膝(前面)・足底 |
A2タイプ | みぞおち(背面)・膝(背面)・足底 |
B1タイプ | 首の付け根(背面)・股関節仙骨(背面)・足底 |
B2タイプ | 首の付け根(前面)・股関節仙骨(前面)・足底 |
このスタンスごとの3ポイントを動力線上に揃えることで、機能をジュ分に発揮することができるようになるのです。
まとめ
今回の記事では4スタンス理論について解説しました。
・4スタンス理論とはどのような理論
・活用するにはどのようにすればいいか
について説明しました。
理論をより詳しく学ぶことでトレーニングだけでなくパフォーマンス向上につながります。
是非、4スタンス理論について理解し、自分の行動に落とし込みをしてみましょう。
パーソナルトレーニングでも自分にやりやすく効率よいトレーニングが行えるようになりますよ。
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