パーソナルジムでよく聞くトレーニング用語辞典|POF・RM・スーパーセットなど初心者向けに解説

パーソナルジムに通い始めると、トレーナーが次々と聞き慣れない言葉を使ってきます。「今日はPOFのストレッチ種目から入ります」「8RMで3セットやりましょう」「次はスーパーセットで」――こうした専門用語を知らないまま進めると、指示の意図がつかめず、トレーニング全体の理解が浅くなってしまいます。

この記事では、パーソナルジムや筋トレの現場で頻繁に登場する用語を、カテゴリー別にまとめました。辞典として使えるよう、専門性を保ちながらも初心者が読んですぐ理解できる説明を心がけています。気になる用語から読み進めていただいて構いません。

用語を知ることは、トレーナーとのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、自分のトレーニングを主体的に考えるきっかけにもなります。ぜひ手元に置いて活用してください。

この記事でわかること
  • POF・RM・1RMなど基本的な筋トレ用語の意味
  • スーパーセット・ドロップセットなどセット法の違い
  • コンパウンド種目・アイソレーション種目の区別
  • 漸進性過負荷・筋肥大・筋持久力など概念用語の意味
  • プログレッシブオーバーロード・ピリオダイゼーションなど計画用語
  • パーソナルジムでよく使われる体組成・栄養系の用語
  • 用語を知ったうえでトレーナーと会話するときのポイント

まず覚えたい基本用語|RM・セット・レップ

筋トレを始めると最初に耳にするのが「レップ」「セット」「RM」です。これらはトレーニングの量を表す基本単位であり、プログラムを理解するうえで欠かせません。

レップ(Rep/Repetition)

「レップ」は「反復回数」の意味です。バーベルを1回持ち上げて下ろす、スクワットを1回行う、という1回の動作が「1レップ」です。英語の Repetition(繰り返し)を短縮したもので、「レップ数」と言った場合は「何回繰り返すか」を指します。

セット(Set)

複数のレップをひとまとまりにしたものが「セット」です。「10レップ×3セット」と表記された場合、10回繰り返す動作を、休憩を挟みながら3回行うことを意味します。セット間の休憩は「インターバル」と呼ばれ、目的によって30秒から3分程度の幅があります。

RM(Repetition Maximum/最大反復回数)

「RM」は「その重量で何回反復できるかの最大値」を表す指標です。「10RM」と書かれていれば「10回ギリギリ行える重量」を意味します。RMの数字が小さいほど高重量・低回数となり、大きいほど低重量・高回数になります。

1RM(One Repetition Maximum)

1RMとは「1回だけ持ち上げられる最大重量」を指します。筋力の絶対的な指標として使われ、トレーニングの強度設定(例:1RMの70%の重量で行う)の基準になります。実際に1RMを測定することもありますが、パーソナルジムの現場では安全面から複数回挙げられる重量から計算式で推定することが一般的です。

インターバル(Inter-set Rest)

セットとセットの間に取る休憩時間です。筋肥大を目的とした場合は1〜2分程度、筋力向上を目的とした場合は2〜5分程度、筋持久力向上では30〜60秒程度が目安として語られることが多いです。ただし個人差や種目によって最適な長さは異なるため、トレーナーの指示に従うことが重要です。

用語意味使用例
レップ1回の動作「12レップやりましょう」
セットレップのひとまとまり「3セット行います」
RM最大反復回数「8RMで設定します」
1RM1回挙げられる最大重量「1RMの75%で行います」
インターバルセット間の休憩「インターバルは90秒です」

セット法の種類|スーパーセット・ドロップセットほか

パーソナルジムでは、単純に「〇回×〇セット」を繰り返すだけでなく、さまざまな「セット法」が使われます。それぞれの目的と特徴を理解しておくと、なぜその方法が指示されたのかが腑に落ちます。

スーパーセット

2種目を休憩なし(または最小限の休憩)で連続して行う方法です。主に「拮抗筋(きっこうきん)スーパーセット」と「同一筋スーパーセット」の2種類があります。前者は、上腕二頭筋と上腕三頭筋のように反対の動きをする筋肉を交互に鍛えるもの。後者は同じ筋肉に対して2種目連続で行うものです。トレーニング時間の短縮や、筋肉への刺激を高める目的で取り入れられます。

ドロップセット

1セットを限界まで行ったあと、すぐに重量を下げてさらにレップを続ける方法です。重量を「ドロップ(落とす)」することでセットを延長します。筋肉への総刺激量を増やす手段として使われますが、疲労も大きいため頻繁に使うわけではなく、プログラムの一部として適所に組み込まれます。

トライセット・ジャイアントセット

スーパーセットが2種目の連続なのに対し、3種目連続がトライセット、4種目以上の連続がジャイアントセットと呼ばれます。いずれも休憩を最小限にして複数種目を続ける方法で、時間効率を上げたいときや、筋持久力を高めたい場合に用いられます。

ピラミッドセット

セットごとに重量を段階的に上げていく(またはその逆)方法です。軽い重量からスタートして徐々に重くする「アセンディングピラミッド」と、重い重量から始めて軽くしていく「ディセンディングピラミッド」があります。ウォームアップを兼ねながら高重量に近づいていく前者が多く使われます。

フォースドレップ

自力で動かせなくなった後にトレーナーが補助しながら数レップ追加する方法です。「追い込み」の手段として使われますが、補助者が必要なためパーソナルトレーニングの場面で行われやすいセット法です。

レストポーズ法

セット中に短い休止(10〜20秒程度)を挟み、限界を超えてレップを追加する方法です。1セットの総レップ数を増やすことで、筋肉への刺激を高めます。

POFとは?|ストレッチ・ミッドレンジ・コントラクト種目

「POF(Positions of Flexion)」は、筋肉が最も強く働く関節角度のポジションに着目したトレーニングの分類法です。日本語では「収縮ポジション法」と呼ばれることもあります。

POFでは、1つの筋肉を3つのポジションから刺激することで、筋肉全体をムラなく鍛えることを目的としています。

ミッドレンジ種目

関節が中間の角度にあるとき(動作の中盤)に最も負荷がかかる種目です。多関節種目(コンパウンド種目)が該当することが多く、スクワット・ベンチプレス・デッドリフトなどが代表例です。高重量を扱いやすいため、トレーニングの主軸として使われます。

ストレッチ種目

筋肉が伸びた状態(ストレッチポジション)で最も負荷がかかる種目です。大胸筋に対するダンベルフライや、ハムストリングスに対するストレートレッグデッドリフトなどが例として挙げられます。筋肉が最も引き伸ばされた位置で強い刺激が入るため、筋肉の成長に関与するとされています。

コントラクト種目(ショートポジション種目)

筋肉が最も縮んだ状態(収縮ポジション)で最も負荷がかかる種目です。ケーブルクロスオーバーやレッグカールなどが代表例です。筋肉をしっかり「絞り切る」感覚を得やすく、筋肉との接続感(マインドマッスルコネクション)を高める目的でも使われます。

POFを意識したプログラムでは、1つの筋群に対してこの3種類を組み合わせて網羅的に刺激します。「今日はストレッチ種目から入ります」とトレーナーが言ったとき、POFの文脈で話しているとわかれば理解がぐっと深まります。

種目の分類|コンパウンド・アイソレーション・プッシュ・プル

筋トレ種目は、使う関節の数や動きの方向などによっていくつかに分類されます。分類を知ることで、プログラムの設計意図が見えやすくなります。

コンパウンド種目(多関節種目)

複数の関節と複数の筋肉を同時に動かす種目です。スクワット・デッドリフト・ベンチプレス・ショルダープレス・懸垂(チンアップ/プルアップ)などが代表例です。多くの筋肉を一度に動員できるため、トレーニング効率が高く、プログラムの核として位置づけられます。マシンとフリーウェイトの違いについても、コンパウンド種目を中心に考えると整理しやすくなります。

アイソレーション種目(単関節種目)

1つの関節の動きに絞り、特定の筋肉を集中的に鍛える種目です。アームカール(上腕二頭筋)・レッグカール(ハムストリングス)・サイドレイズ(三角筋中部)などが例として挙げられます。コンパウンド種目では刺激しにくい部位をピンポイントで鍛える補助的な役割を担います。

プッシュ系種目・プル系種目

「押す」動作を中心とした種目をプッシュ系、「引く」動作を中心とした種目をプル系と呼びます。ベンチプレス・プッシュアップ・ショルダープレスがプッシュ系の代表例で、大胸筋・三角筋前部・上腕三頭筋が主に働きます。一方、ラットプルダウン・ベントオーバーロウ・チンアップはプル系で、広背筋・僧帽筋・上腕二頭筋が中心となります。

ヒンジ系種目・スクワット系種目

「ヒンジ」は股関節を蝶番のように折り曲げる動作です。デッドリフトやルーマニアンデッドリフトがヒンジ系の代表で、ハムストリングスと臀筋を主に使います。スクワット系は膝と股関節を同時に曲げ伸ばす動作で、大腿四頭筋を中心としたトレーニングになります。

分類特徴代表種目
コンパウンド多関節・多筋肉スクワット、ベンチプレス、デッドリフト
アイソレーション単関節・特定筋アームカール、レッグカール、サイドレイズ
プッシュ系押す動作ベンチプレス、ショルダープレス
プル系引く動作ラットプルダウン、チンアップ
ヒンジ系股関節の折り曲げデッドリフト、ルーマニアンデッドリフト

筋肉に関する概念用語|筋肥大・筋力・筋持久力・主働筋・拮抗筋

トレーニングの目的を理解するうえで、「何を鍛えるか」「何のために鍛えるか」を整理する概念用語が重要です。

筋肥大(きんひだい)

筋肉の断面積が大きくなる現象です。筋繊維が微細な損傷を受け、それが修復される過程で太くなるとされています。筋肥大を主な目的としたトレーニングでは、中程度の重量(6〜12RM程度)で複数セットを行う方法が多く採用されます。筋肉をつけたい人向けのパーソナルジム選びについては別記事で詳しく解説しています。

筋力(きんりょく)

筋肉が発揮できる力の大きさです。「何キロ挙げられるか」という指標に直結します。高重量・低回数(1〜5RM程度)のトレーニングが筋力向上に向いていると言われます。筋力と筋肥大は相関しますが、必ずしも同一ではなく、体重階級で競う競技者や筋力特化のプログラムでは特に区別されます。

筋持久力(きんじきゅうりょく)

ある程度の力を長時間または多数回継続して発揮できる能力です。軽い重量で高回数(15〜20回以上)を繰り返すトレーニングが筋持久力の向上に向いています。日常生活や有酸素系スポーツとの親和性が高い能力です。

主働筋(しゅどうきん)・協働筋・拮抗筋

ある動作で中心的に働く筋肉を「主働筋」、それを補助する筋肉を「協働筋(きょうどうきん)」、逆方向に働く筋肉を「拮抗筋(きっこうきん)」と言います。たとえば上腕二頭筋のアームカールでは、上腕二頭筋が主働筋、上腕三頭筋が拮抗筋となります。トレーナーが「主働筋を意識して」と言うのは、ターゲットの筋肉に集中して動かすよう促しているサインです。

遅筋(タイプⅠ)・速筋(タイプⅡ)

筋繊維には大きく分けて「遅筋(遅収縮筋・タイプⅠ)」と「速筋(速収縮筋・タイプⅡ)」があります。遅筋は持久力に優れ疲れにくい性質を持ち、速筋は瞬発力・パワーに優れますが疲れやすい特徴があります。筋肥大に関しては速筋のほうが大きくなりやすいとされており、高強度のトレーニングで動員されやすいと言われています。

プログラム設計の用語|漸進性過負荷・ピリオダイゼーション・ボリューム

継続的に成果を出すためには、プログラムの設計思想を理解する必要があります。特に「漸進性過負荷」はトレーニングの根幹となる概念です。

漸進性過負荷(Progressive Overload)

「漸進性過負荷」とは、トレーニングの刺激を少しずつ段階的に高めていく原則です。同じ重量・回数を繰り返し続けるだけでは、身体がその刺激に慣れて成長が止まります。重量を増やす・レップ数を増やす・セット数を増やす・インターバルを短くするなど、何らかの方法で刺激を進歩させ続けることが重要とされています。「プログレッシブオーバーロード」とも呼ばれます。

ピリオダイゼーション(Periodization)

トレーニングを一定期間ごとに区切り、目的や強度を計画的に変化させる方法です。一般的には「準備期・実践期・ピーク期・回復期」のように段階を設けます。長期的に成果を積み上げつつ、オーバートレーニングや停滞を防ぐために有効な考え方です。競技スポーツでも、パーソナルジムのダイエット・ボディメイクプログラムでも活用されます。

ボリューム(Training Volume)

トレーニングの総量を表す概念で、「重量 × レップ数 × セット数」で計算されます。たとえば60kgで10レップ×3セットであれば、ボリュームは1,800kgとなります。筋肥大には十分なボリュームが必要とされており、プログラムの組み立て方を評価するひとつの指標になります。

強度(Intensity)

トレーニングにおける「強度」は、1RMに対する割合(%1RM)で表されることが多いです。「強度80%で行う」と言えば、1RMの80%の重量を使うという意味になります。一般的な会話では「きつさ」の感覚的な表現として使われることもありますが、プログラム上では重量の相対値として用いられます。

デロード(Deload)

数週間のトレーニングの後に、意図的に負荷や量を下げる期間のことです。身体の疲労を回復させ、次のサイクルに向けて状態を整える目的があります。「サボり」ではなく計画的な回復として位置づけられています。睡眠と回復の関係とセットで理解すると、休養の重要性がより深く納得できます。

オーバートレーニング

回復が追いつかないほど過剰なトレーニングを続けた結果、パフォーマンスが低下し、疲労感や意欲の低下が続く状態です。「追い込めば追い込むほど良い」という考え方は必ずしも正しくなく、適切な休養とのバランスが成果を左右します。健康状態に不安があれば医療機関や専門家に相談してください。

フォーム・動作に関する用語|コンセントリック・エキセントリック・テンポ

トレーニング動作の局面や速度を表す用語です。フォームを理解するために不可欠です。

コンセントリック収縮(短縮性収縮)

筋肉が縮みながら力を出す局面です。ダンベルカールでウェイトを持ち上げる動作、スクワットで立ち上がる動作がコンセントリックにあたります。「挙上局面」「ポジティブ局面」とも呼ばれます。

エキセントリック収縮(伸張性収縮)

筋肉が伸びながら力を出す局面です。ダンベルカールでウェイトをゆっくり下ろす動作、スクワットで腰を落とす動作がエキセントリックにあたります。「下降局面」「ネガティブ局面」とも呼ばれます。筋肉の損傷が起きやすいのはこの局面で、筋肥大への関与が大きいとされています。トレーナーから「ネガティブをゆっくり」と言われたら、この局面を意識的に遅くするよう促されています。

アイソメトリック収縮(等尺性収縮)

筋肉の長さが変わらずに力を発揮する状態です。プランクで静止する、スクワットの途中で止まるといった動作がアイソメトリックです。関節への負担が比較的小さいため、リハビリ的な文脈でも活用されます。

テンポ(Tempo)

動作の速度を示す指標で、通常「コンセントリック秒数-頂点停止秒数-エキセントリック秒数」の3数字または4数字で表します。「2-0-3」と書かれていれば「2秒で上げ、止めずに3秒で下ろす」という意味です。テンポを意識することで、ターゲット筋への刺激の質が変わります。

マインドマッスルコネクション(MMC)

動作中に、使っている筋肉を意識的に意識することで、その筋肉への神経信号を高める考え方です。「鍛えたい筋肉を感じながら動かす」という感覚的な指導として使われます。初心者の段階では難しく感じることもありますが、繰り返し意識することで徐々に感じ取れるようになります。

可動域(ROM:Range of Motion)

関節が動ける範囲のことです。「フルROM」とは、関節の最大可動域を使って動作することを指します。可動域を広く使うことで筋肉への刺激範囲が広がりますが、柔軟性や関節の状態によっても適切な範囲は異なります。

体組成・測定に関する用語|体脂肪率・除脂肪体重・BMI

パーソナルジムでは初回にインボディ等の体組成計で測定することが多く、数値の意味を知っておくと目標設定がしやすくなります。

体脂肪率

体重に占める脂肪の割合です。体重が同じでも筋肉量が多ければ体脂肪率は低く、引き締まった見た目になります。体重計の数字だけでなく、体脂肪率と筋肉量を合わせて見ることで、身体の変化をより正確に把握できます。

除脂肪体重(LBM:Lean Body Mass)

体重から脂肪量を除いた重さです。筋肉・骨・水分・内臓などが含まれます。「筋肉量が増えた」「締まってきた」を数値で表す際に重要な指標で、ダイエット中に体重が変わらなくても除脂肪体重が増えていれば、身体組成は改善されている可能性があります。

BMI(Body Mass Index)

体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値です。体格の指標として広く使われますが、筋肉量の多い人は体脂肪率が低くてもBMIが高く出ることがあるため、単独で評価するには限界があります。パーソナルジムでは体脂肪率や除脂肪体重とあわせて確認するのが一般的です。

基礎代謝(BMR:Basal Metabolic Rate)

生命維持のために安静時に消費されるエネルギー量です。筋肉量が増えると基礎代謝が上がりやすいとされており、これがパーソナルトレーニングによる「代謝を上げる」効果の理由として語られます。ただし基礎代謝の変化には個人差があります。

インボディ(InBody)

生体電気インピーダンス法を使った体組成計の機種名ですが、パーソナルジムでは「体組成測定器」の総称として使われることもあります。体重・体脂肪量・骨格筋量・部位別の筋肉バランスなどが計測でき、プログラムの前後で変化を比較するのに使われます。

栄養・食事に関する用語|PFC・カロリー収支・プロテイン

パーソナルジムでは食事指導もプログラムの一部となることが多く、栄養系の用語も頻繁に登場します。食事指導の内容や形式については別記事で詳しくまとめています。

PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)

「P」はProtein(タンパク質)、「F」はFat(脂質)、「C」はCarbohydrate(炭水化物)の頭文字です。「PFCバランス」とは、これら三大栄養素のカロリー比率のことです。ダイエットや筋肥大など目標によって推奨されるバランスは変わりますが、個人の身体状況・活動量・目標によって最適な設定は異なります。

カロリー収支(エネルギーバランス)

摂取カロリーと消費カロリーの差のことです。摂取が消費を上回る「カロリー過剰(オーバーカロリー)」が続けば体重は増え、消費が摂取を上回る「カロリー不足(アンダーカロリー)」が続けば体重は減るという基本的な関係を指します。ただし体組成(筋肉と脂肪の比率)の変化は、カロリーだけでなくタンパク質摂取量やトレーニング内容にも左右されます。

プロテイン

一般的にはタンパク質補助食品(プロテインパウダー)を指しますが、本来は「タンパク質」そのものの英語です。筋肉の材料となる栄養素で、トレーニングを行う場合には意識的に摂取量を確保することが重要とされています。食事だけで十分に摂れる場合はサプリメントは必須ではありませんが、忙しい日や食欲がない日の補完として活用されます。

バルクアップ・カッティング

「バルクアップ」は筋肉を増やすことを目的とした期間で、カロリーを多めに確保してトレーニングを行います。「カッティング」は増えた体脂肪を落としながら筋肉をできるだけ維持する期間です。ボディメイクを本格的に行う場合は、この2つのフェーズを交互に設定することがあります。

アミノ酸・BCAA・EAA

タンパク質はアミノ酸が連結した構造を持ちます。BCAAは「分岐鎖アミノ酸(Branched-Chain Amino Acids)」の略で、ロイシン・イソロイシン・バリンの3種です。EAAは「必須アミノ酸(Essential Amino Acids)」の略で、体内で合成できないため食事やサプリメントから摂る必要があるとされています。運動中や運動前後のサプリメントとして使われることがあります。

トレーニングスタイル・手法の用語|HIT・サーキット・ファンクショナル

パーソナルジムで行われるトレーニングには、さまざまな体系やスタイルがあります。名称だけ聞いてもわかりにくいものを整理します。

HIT(High Intensity Training)/HIT法

高強度で少ないセット数・種目数に絞り、1セットを限界まで行う方式のトレーニングです。短時間で高い刺激を与えることを重視しており、「週1〜2回・高強度」というスタイルをとることが多いです。「HIIT(高強度インターバルトレーニング)」と混同されることがありますが、有酸素性のHIITとはコンセプトが異なります。

HIIT(High-Intensity Interval Training)

高強度の運動と短い休憩を交互に繰り返す有酸素系トレーニングの手法です。バーピーやスプリントなど全力に近い動作を20〜30秒行い、10〜20秒休む、を繰り返します。短時間で心肺機能への刺激と脂肪燃焼効果が期待できる方法として取り入れられることがあります。

サーキットトレーニング

複数の種目を連続して行い、一巡(1サーキット)したら休憩するトレーニング形式です。筋トレと有酸素的な刺激を組み合わせたい場合や、時間効率を重視する場合に採用されます。筋トレと有酸素運動の組み合わせ方とあわせて考えるとプログラムの意図が掴みやすくなります。

ファンクショナルトレーニング

日常動作や競技動作に直結する動きを意識したトレーニングです。バランス・協調性・多方向への動きを含む種目が多く、体幹や複数の関節・筋肉を連動させることを重視します。ケトルベルスイング・シングルレッグスクワット・TRXトレーニングなどが代表例として挙げられます。

コアトレーニング

体幹部(胴体の深層にある筋群)を鍛えるトレーニングです。「コア」は腹横筋・多裂筋・骨盤底筋群などの深層筋(インナーマッスル)を指すことが多く、姿勢の安定や四肢の力を効率よく伝える土台として重視されます。プランク・デッドバグ・パロフプレスなどがよく使われます。

部位分割・プログラム構成の用語|スプリット・フルボディ・プッシュプルレッグ

週に複数回トレーニングを行う場合、どの日にどの部位を鍛えるかを計画することを「スプリット(分割)」と呼びます。

フルボディ(全身トレーニング)

1回のセッションで全身の主要な筋群を鍛えるスタイルです。週1〜2回のトレーニングになるパーソナルジムでは、全身を効率的に刺激するためにフルボディ構成が採用されることが多いです。

プッシュ・プル・レッグ(PPL)スプリット

「プッシュ(胸・肩・上腕三頭筋)」「プル(背中・上腕二頭筋)」「レッグ(脚・臀部)」の3日間に分けて鍛えるプログラム構成です。週3〜6回トレーニングできる場合に向いており、各部位に十分な刺激と回復時間を設けやすい設計です。

上半身・下半身スプリット

上半身の日と下半身の日に分けるシンプルな2分割です。週4回程度トレーニングできる場合に使いやすく、各部位を週2回鍛えられる構成が作りやすいです。

主要コンパウンド種目(ビッグスリー)

スクワット・ベンチプレス・デッドリフトの3種目を「ビッグスリー」と呼ぶことがあります。多くの筋肉を動員し、高重量を扱えるこれらの種目は、筋力・筋量向上のプログラムの骨格として位置づけられます。

パーソナルトレーニングのプログラムがどう設計されるかを知ることで、スプリット設計の意図もより理解しやすくなります。

用語を知ったうえでトレーナーと対話するためのポイント

用語を覚えることは、あくまで「トレーナーとの対話をスムーズにする手段」であって、それ自体が目的ではありません。専門用語を知ることで、次のような変化が生まれます。

  • 指示の意図を理解して動けるようになり、フォームの習得が早まる
  • 「なぜこの種目をやるのか」を自分で考えられるようになる
  • セッション外でのセルフトレーニングに活かしやすくなる
  • トレーナーへの質問がより具体的になり、回答も得やすくなる

また、用語を知ったからといって、トレーナーの指示より自分の解釈を優先させることは避けましょう。現場の状況・個人の身体状況・怪我のリスクを総合的に判断するのはトレーナーの役割です。疑問があれば「今の種目はPOFのどのポジションですか」と質問する姿勢が、双方向のコミュニケーションを育てます。

トレーナーとの関係性を良好に保つコツについては、パーソナルトレーナーとの相性と対話の視点の記事も参考になります。また、通う頻度の設定についても、今回学んだ「インターバル」「デロード」「ボリューム」といった概念を念頭に置くと、より主体的に判断できるようになります。

用語を通じて得た知識は、パーソナルジムを卒業したあとも自分でトレーニングを続けるための土台になります。パーソナルトレーニングをやめた後に自立するための考え方とあわせて読むことで、長期的な視点が持てるようになるでしょう。

この記事のまとめ
  • レップ・セット・RMはトレーニング量を表す基本単位
  • スーパーセット・ドロップセットなどセット法にはそれぞれ異なる目的がある
  • POFはミッドレンジ・ストレッチ・コントラクトの3ポジションで筋肉を網羅的に刺激する考え方
  • コンパウンド種目は多関節・多筋肉、アイソレーション種目は特定筋肉に特化
  • 漸進性過負荷は成長を続けるための根本原則
  • 体脂肪率・除脂肪体重・基礎代謝は体重だけでなく身体組成を見る指標
  • 用語の理解はトレーナーとの対話を深め、自分のトレーニングを主体的に考える力につながる